スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント

2004年大会の様子

1日目

史上最年少アマ宮里美香がトップに

同年、日本女子アマチュア選手権で史上最年少優勝を果たした14歳・宮里美香がベテラン不動裕理、堀越ゆかりと並んで5アンダーの67で首位に立った。この日、宮里は全般的にパットが好調だったが、15番ホールでは9メートルのパットをねじ込んでギャラリーを湧かせた。また、沖縄の先輩である宮里藍とおなじ組で回ったにもかかわらず、「ギャラリーが多い方がやりがいがありますから」と、プレッシャーどころか大物っぷりを発揮した。先輩である宮里藍も4アンダーの4位タイに入り、しっかり優勝争い圏内をキープ。続いて日吉久美子、中野晶、木村敏美、服部道子などのベテラン勢も続き、アンダーパーまでに54人という大混戦状態となった。

1位タイ -5 不動裕理、堀越ゆかり、@宮里美香
4位タイ -4 日吉久美子、中野晶、田尻みか、宮里藍

2日目

初日4位タイの宮里藍が
67の好スコアで首位奪取

「最後まで集中力が切れずにプレーできました」というのは、この日単独トップに立った宮里藍。前半は3バーディ、2ボギーと出入りの激しいゴルフを展開したが、後半12番でスーパーショットを見せる。グリーン手前のカラーからサンドウェッジでチップインイーグル。そのまま波に乗り、17、18番でもバーディを決め、インで32の猛攻を見せた。初日トップの不動裕理もグリーンを外してアプローチしたのは1回というほどショットが好調だったが、パットで苦しみ2位タイに甘んじた。「宮里さんに気持ち的に押され気味なので、負けないようにがんばります」と直接対決に意欲をあらわした。また服部道子も後半6バーディ、ノーボギーの30という猛追を見せ2位タイにくい込んだ。

1位 -9 宮里藍
2位タイ -8 服部道子、不動裕理
4位 -7 ジュリー呂
5位タイ -6 斉藤裕子、白戸由香、@宮里美香

昨年の覇者・不動裕理が
貫禄の逆転勝ち

不動裕理VS宮里藍の一騎打ちにギャラリーの注目度も高かった最終組。スタートホールからボギーを叩いてしまった宮里藍に対して、4番ホールまで淡々とプレーし続ける不動が5番ホールで最初のバーディを奪った。なかなか波に乗れない宮里は7番でもボギー、結局、4バーディ、ノーボギーというステディなゴルフを展開した不動が2年連続逆転優勝を飾った。「久しぶりに勝った気分。長い間勝ってなかったような気がする」と余裕に見えたプレーとは裏腹に苦しかった胸の内を語った。結局、宮里藍は5位タイでフィニッシュ。「パットがことごとく外れたし、ツキもなかった」と不動の底力を再認識させられた形だ。また、同組の服部道子は単独2位に、3位タイには斉藤裕子、西塚美希世が入った。

1位 -12 不動裕理
2位 -11 服部道子
3位タイ -10 斉藤裕子、西塚美希世
5位タイ -9 表純子、大山志保、古閑美保、宮里藍